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刑務所訪問

先月、久しぶりに工房のあるカルカル市の刑務所を訪問しました。

この刑務所に収監されている女性たちに編み物のトレーニングをし、
女性たちは刑務所内でスルシィのバッグを編んで、工賃を得ています。

大部屋でみんな一緒に規則正しい生活をしているのですが、

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     大部屋でスルシィのバッグを編む、女性たち (ちょっとお行儀が悪いですね)

得たお金は、みなさん子どものために使い、やりがいを持って
仕事をしてくれているようです。

だいたいいつも15人前後の女性たちが収監されていて(現在は17人、
男性は10倍以上の約200人)、ほとんどの人たちが麻薬の売買、
2人が子どもの虐待です。

初めて行った時、収監されている女性たちはどんな人たちなの
だろう、ちょっと怖いな、無視されたりして…などとドキドキしながら
大部屋に入っていったのを覚えています。

それは取り越し苦労で、えっ、ここは刑務所…と思うぐらい、質問には
ちゃんと答えてくれるし、とにかくみなさん明るい! 

刑期の不安や共同生活だし実際はきっと色々あるのではないかと
思うが、悲壮感はあまり感じられない。

でも、現実はそう甘くはない、と思う。

塀の中に自由はないし、言わずもがな、出来心で麻薬の売買に
手を染めてしまった代償は大きい。

中には、もっとも重い刑が確定し、マニラの刑務所に護送された
女性もいます。

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     みなさん、黄色のTシャツを着て、仕事に精をだしています


収監されている間に手に職を、そして出所後はスルシィで働ける
ように、とのことで始めた地域に根ざした取り組みのひとつ。

でも、刑務所に通いだして約2年たつが、出所したのは今までに
たった1人。それも、ある事件を起こしたものの正当防衛が認め
られたから。

この出所した女性が、スルシィで働く意思があるという。
近いうち面接をすることになっているのだが、

やっと一人、スルシィの仲間に迎えることができそうである。


ファッションショー - 4

4月1日のファッションショーまで、あと20日。

編み子さんたちは全員、白の上下(または白のワンピ)を着て
ランウエーを歩くので、白い服を持っていない人は友だちに
あたってみて、借り先を確保。

現地では、着々と準備が進んでいて、

大きなtarpaulin(防水シート)で出来たフィリピンらしい?(笑)
ポスターも出来上がり、これは会場のジム(体育館)に掲げます。

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案内状も仕上がり、これからお世話になっている方やお呼び
したい方などにお送りしたり、直接お会いし手渡したり。

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現地に全て任せているので、私は進捗状況を確認するだけですが、
私にもやるべき事が…。それは、

ショーの最初にビサヤ語(セブ語)で大勢の観客の前で挨拶する、
その挨拶文を覚えることです。

Em-emに何回も読んでもらうものの、

「nga」の発音が難しい。
「ニヤァ」?違う 「ニンヤ」?違う 「ニンガァ」?違う…。

あまりの出来なさに、最後はEm-emも笑い出す始末。

「karon」もしっかりRの発音だ。

Lucilは、紙を見て言ってもいいよ、と言ってくれるが、
編み子さんもランウエーのウオーキングを練習しているのだから、
私もがんばって覚えないと。

もう、カタカナで丸暗記して覚えるほか、ないね。
「マァヨン ガービーイー カニニョン パナン………」


ファッションショー - 3

ファッションショーをするには、下準備が欠かせません。

ファッションショーの題名を何にするかに始まり、会場の予約、
会場は市営のものなので市長さんに手紙を書き打診、誰を
お呼びするか、セブのテレビ局、新聞社、お世話になっている
方々に連絡、宣伝をどうするか、

編み子さんたちのランウエーの歩き方指導にメイク指導、
練習も何度かしなければならないし、

そして、ショーの進行、最終確認。

私は東京にいて、これといって何もできないのですが、現地と
連絡を密に取り、一つずつ進捗状況を確認しています。

今日は、一回目のメイク指導をゲイのお兄さんたちから受け、
そして写真撮影。歩き方の指導も少し受けて。

現地から写真がたくさん送られてきました。
みんな、お兄さんたちにメイクをしてもらい、キレイになって!!


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メイクをしてもらってます、初めての経験!

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髪も結ってもらって、おぅ、キレイになったね!

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いつになく真剣にKinKinの説明を聞く編み子さんたち


主役は編み子さんたち。

今までにない経験をたくさんして、目いっぱい楽しんでくれたら、
もうそれだけで嬉しいです。

そして、それを自信に変え、これからもスルシィでますます
がんばって欲しいです!


ファッションショー - 2

どんなファッションショーにしたいか、どうショーを進めていくか、
ライトは?音楽は?予算は?などなど、素人の私では右も左も、
まして異国の地、ここはやはりプロの方たちにお任せした方が
間違いないということで、

プロのエージェントにお願いし、私の滞在中に打ち合わせを
することに。

打ち合わせ場所の工房に来たのは、みなさん仕事を終え約束の
夜7時半。何と全員がゲイのお兄さんたち。

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リーダーのKinKin(キンキン、ピンクのタンクトップに短パン)が
テキパキと話を進めていく。英語ペラペラ。

音楽はディスコミュージックはよしてね、上品にね、VIPは誰と
誰を呼ぶか、フィンガーフードは何にするか、洋服は?モデルは
いらないんじゃない?進行は?などなど、ディスカッションする。

motorcade(車のちんどん屋さん?ファッションショー当日、何台
かの車が、今日どこどこで何時からファッションショーがあるので、
来てください、と宣伝しながら街を走る)、ランウエーの歩き方の
レッスン、メイクの練習など、予算が膨らんでいく…。

やるからには、編み子さんたちにもプライドを持って楽しんでやって
欲しいし、見に来てくれる人たちを感動させたいし、来てよかったと
思って欲しいし、なんて考えながら事を進めていたら、何だか、だいぶ
大がかりなファッションショーになってしまいそう!

市長さん(たぶんお忙しい方なので無理かな、でも奥様にはいらして
欲しい)や村長さんもお呼びするので、スルシィをアピールするいい
機会かも、と思っています。

またどこかの村長さんから、うちの村に来て編み物のトレーニングを
して、などのリクエストがあるかもしれないし、ショーを見に来た人が
スルシィで働きたい、と思ってくれるかもしれません。


私もショーの最初にビサヤ語での挨拶と、そのあと英語での簡単な
スピーチが。

Lucilにちょっとビサヤ語で言ってみて、とお願いして耳を澄ます。
「えっ、もう一度、えっ、覚えられない、発音難しい!」と言ったら、
あと一か月もあるでしょ、練習しなさい!と言われてしまいました。
(KinKinが助け舟、暗記せず紙見て言ってもいいよ、と。
でも、カンペ見ながら言うのは美しくないもの…)


毎年続けていくうちに、スルシィのファッションショーを楽しみに
待っている人が増え、そして、春の風物詩になるように!

たくさんの人の力を借りてやるのだから、成功させないと!

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Lucilとスルシィ・ファッションショーの応援隊(?)でもある5人衆。
choreographer(振付師)でもある彼ら、左から2番目のEyadのみ
高校の先生。

踊って見せて~と言ったら快く踊ってくれるし、写真をFBとブログに
アップしてもいい?って聞いたら、答えは「of course!」

いいね、この乗り!


ファッションショー - 1

何度かこのブログにも書いたと思うのですが、編み子さんたちの
中からデザイナーも育って欲しいとの思いから、年に一度自分で
バッグのデザインをし、それを編み発表するコンペティションを
しています。

私がクリスマスパーティの時に全員のバッグの感想をみんなの
前で言い、上位入賞者を発表しています。

上位入賞者には賞金と副賞もあげているので、今やコンペティションの
結果発表は年間行事の一つになっています。

いいところは褒め(私が思いつかない編み方や形など、おう、い
いじゃない、と思うこと毎回あり!)ここをこうしたらもっといいと
思うよ、と辛口コメントも言い、う~ん、何も取り柄がないな、という
バッグでも何か見つけて、言葉にして伝えるようにしています。

それに、他の編み子さんがどんなバッグを作ったかも見られて
刺激にもなるし、また私がどんなコメントを言ったのか、今後の
参考になるので、編み子さんたちはみな真剣です。

これらのコンペティションバッグは、百貨店のイベントで販売して
いるのですが、もちろん1点もの、毎年、完売です!

せっかく自分でデザインし編んだバッグ。

ファッションショーで大勢の観客に見てもらったらどうだろう、
これからの仕事の励みに、また自信なるかもしれない。

そして編み子さんの子供たちは、ランウエーを歩くお母さんを
「ママ!カッコいいー!」と自慢に思うだろうし、ご主人は「いつも
何か編んでいるなと思っていたけど、おぅ、うちのヤツ結構いい
もの作るじゃないか」と惚れ直すかもしれません(笑)。

家族のスルシィに対する理解も深まること間違いなし!

ということで、来る4月1日(土)夜の8時から、セブの地元
カルカルでファッションショーをすることになりました!

見に来る人たちは夕飯を食べてから来るそうなので、
フィリピンでは夜の開演が普通だそうです。


今回の滞在中(2月22日~27日)に2度ほど、スルシィの
ファッションショーをプロデュースしてくれる方々(みなさんゲイ)
と打ち合わせをしてきました。

このゲイのお兄ちゃんたちが、楽しくって…(笑)!

つづく


スルシィの編み子さんたち(Rosario編)

セブのスルシィの編み子さんたちのほとんどは、工房に市民の足・
チャッピー(バイクに幌付きの対面式の小さな座席が付いたもの)に
乗って、通ってきています。

でも、山の方に住んでいる編み子さんたちは、このチャッピーでは
舗装されていない山道は危険だし、バイクでも小一時間かかるので、
工房の先生クラスの編み子さんが2週間に一度、街の中心地で
バイクをチャーターし、10人ちょっと編み子さんがいるRosario
(ロザリオ)という村に通っています。

2週間に一度Rosarioへ行ったら、出来上がっているバッグの
チェックをし、工賃を支払い、新しいデザインの編み方を教え、
行きはラフィア糸を、帰りは仕上がったバッグをバイクに積んで
工房まで帰って来ます。

その村の村長さんもスルシィに理解を示してくれ、雨が降れば
幼稚園(つまり、屋根付き)を開放してくれたり、とても好意的です。

でも、その幼稚園は電気がなく、昼間でもちょっと薄暗いので、
編み子さんたちは、外のこのベンチに座って手を動かし、分から
ないところを教えあったりしています。

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でも、このベンチ、屋根はボサボサ、屋根のつっかえ棒は曲がっているし、
長年、風雨にさらされてきたベンチは、ご覧のとおり。

たくさんの人が座ったら今にも、ガシャと潰れないか心配だったので、
お世話になっているお礼も兼ねてスルシィが新しいのを作ることにしました。

今のと同じ、屋根はニッパ椰子の葉、ベンチは竹製です。

1週間ぐらいで新しいのが出来上がるとのこと、次回行った時には
安心して座れそうです(笑)。

これで、みんなの憩いの場が復活です!


スタディ ツアー

先日、日本から女子大生がセブの工房に来ました。

まず、編み子さんちの家庭訪問。

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編み子さんMyrnaの家。
Lucilの説明を熱心に聞きメモする学生たち。
Myrna(ビサヤ語)→Lucil(ビサヤ語から英語)→通訳の方(日本語に)
通訳の方は、ビサヤ語も英語も日本語も分かるトリリンガル!


次に、工房近くの山へラフィアの木(葉)を見学し、工房でLucilから
その木からどのようにして糸にするのか、パネルを使っての説明や、
スルシィのことなどを質疑応答形式でLucilや編み子さんたちと。

そして、ワークショップで実際にラフィア糸でかぎ針を用いブローチの
制作を。

天然素材のラフィアは何の加工もしていないので、とっても
編みづらく、初心者にとっては一目編むのも大変のようです。

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編み子さんに教えてもらいながら、みなさん真剣です。


短い
時間のスタディツアーですが、今まで知らなかった習慣や
文化などを自分の目で見て感じ、自分に何ができるか、何を
したいか、を探すきっかけになってくれれば、と思います。


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Lucilの話を聞く学生さんたち。

工房には、思い思いにバッグを編んでいる編み子さんもいて、
にぎやかさが伝わってきます。

私は東京にいて、現地任せのスタツアでしたが、みなさん、
楽しんでくれたようです。


編み子さんたちの笑顔

編み子さんたちは、毎日工房に来るわけではありません。

家で家事や家畜の世話の合間に編んだ方が能率がいいし、
時間を有効に使えるからです。

2週間に一度の給料日やバッグのアイロンがけ、分からないところ
を聞きに来たりは、もちろんあります。

そんな時、何人かが集まるとホントによく笑っているのです。

みんな白い歯を見せて、大きな口を開けて。

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何がそんなにおかしいの?と思うこともあります。が、
(内心、その笑いの中に入りたい、と 笑)

そんなみんなを見ていると、間違っても編み子さん同士のイジメ
なんてないのだろうし、

工房に来て、顔なじみのみんなに会えて顔を見て安心、なには
ともあれ嬉しいのだと思います。

その笑顔はバッグを編むときに、きっと笑いと一緒に編み込んで
いるのでは、と思っています。

もちろん、目数を数えたり、細かい作業をしている時は、口を結んで
黙って真剣に編んでいます。

仕事なので、納期もあるし間違えればほどいてやり直しをさせられるし、
肩も凝ったりするけれど、イヤイヤながらしかめっ面して編んでいる
編み子さんは一人もいません。

手編みのバッグが温かいのは、こんなところに理由があるのかも
しれません。


小腹がすいた時に…

東南アジアのどの国に行っても屋台フードはありますが、
フィリピンも負けていません。

街を歩いていると焼き鳥や、フィッシュボール(魚のすり身を
丸めて揚げたもの)、揚げバナナなどなど、衛生上どうかな~
というのもありますが、色んな屋台があちこちに出ています。

工房のあるカルカルの街を歩いていたら、小学校の校門前に
(最初のころこの小学校の図書室を借りて編み物のトレーニング
をしていました)日本の今川焼のようなのを売っている屋台が。

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生徒も買っていましたが、
日本だったら、すぐ撤去させられてしまうでしょうね。

一つ5ペソなり(約12円)。
中のあんは、チョコレートかチーズを選べます。

ちょっとモサモサかなぁ。

食べながら歩くこと、数分。

3月か4月にやるファッションショー会場の下見に市の体育館へ。

ここの広場には、パパイヤをスライスしたものがナイロン袋に。
おいしそうというより、衛生上大丈夫かな、とチラッと頭をかすめ
ましたが、フィリピンに通うこと5、6年!

もうだいぶ免疫が付いたのでは、と一袋買ってみる。
同じく5ペソ。

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塩とお酢をお好みで掛けてもらい食べます。

美味しい、というよりも、何か後を引いてポリポリかじってLucilと
一袋を食べてしまいました!

フィリピンの屋台では、食事としてお腹を満たしてくれるものから、
小腹がすいた時に小銭でちょっと買えるおやつ的なものまで
本当に色々な物が売られています。

なかには、日本では見かけない怪しい食べ物も。
火が通っていたら、たぶん大丈夫でしょう(笑)。

屋台の魅力は手軽さと安さ、ですね。

フィリピンに来たら、ぜひ色々屋台フードを食べてみてください。
そして、
売っている地元の元気なおばちゃんと触れ合ってみてください。


編み子さんちの家庭訪問 - 3

Denisa、Myrna、Victoriaの住む村を後にしバイクで(ちなみに
バイクに乗るときは、私とLucil、そして運転手の3人乗りです)、
市街地へ。

Cita、Bebe、Lydia、Gemma、この4人も仲良しでCitaとBebeは
姉妹、LydiaはCitaの息子さんのお嫁さんです。

いつも一緒に行動を共にし、Cita、Bebeは作るバッグの種類も
数も2人同じ、工房のトイレまで一緒です。(もちろん、入るのは一人ずつです)

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左からBebe, Lydia, Cita. 子どもと孫と嫁と、大人数で住んでいます。

LydiaはCitaの息子さんのお嫁さん。
彼女は義理のお母さん(Cita)と叔母さん(Bebe)と一緒に住んでいるので、
来年中には自分の家を持ち、独立したいそうです。

Citaの家の隣りに住んでいるのがGemma。

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Gemmaの家のリビング

ちょうど家でバッグを編んでいるところでした。
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今回は5件の編み子さんちの家庭訪問でしたが、家のリビングの
テレビの上には大切にしている小物を飾り、壁には家族の写真を
並べて飾り、やはりそこは主婦、窓には好みのカーテンを掛け、

大所帯でみんなで食事をし、ワイワイおしゃべりして1日を過ごして
いる…、そんな印象でした。

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家族の思い出の写真を壁に並べて


一人孤独に部屋の中で誰とも話もせずひっそり暮らしている、
なんていう人は皆無なんだろうなぁ。

モノはなくても、きっとみんな幸せなんだろうなぁ。


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